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精密根管治療 (2)
2021年01月05日 [治療について]
こんにちは。
今回も前回に引き続いて、当院の特徴である「根管治療」のお話をします。
根管治療は、歯根の中の神経管を消毒する治療でもあります。
その消毒は、ファイルと呼ばれる針金のような器具を用いて行います。
ファイルは金属製で細長い物のため、金属疲労によって先端が折れてしまい、歯根の中に残ってしまうことがあります。
実はこの「破折ファイル」は、どの歯科医院でも一般的によく起こるメジャーな問題なのです。
金属疲労はあらかじめ予知することは難しいので、折れてしまうこと自体は仕方のないことと言えます。
その残留した破折ファイルを除去するべきかどうかは、歯根の中の
「どの部位で折れてしまったのか」
「どういう折れ方をしたのか」
「それが残存することで症状があるのか」
によって判断することになります。
無理に除去しない方がよい場合もあり、その時はあえて歯の中に残したままで治療を完了させます。
歯根の中に残ったファイルが炎症を起こしていたり、再治療の邪魔になる場合は、取り除くという判断になります。
その場合でも、歯根の中に残留した小さなファイルを除去することは非常に難しく、肉眼で行うことは100%無理でしょう。
ほぼ視認できていないような状態で、強引に除去しようとすれば、逆に歯根を傷つけてしまう可能性が非常に高いです。
マイクロスコープ無しでファイルの除去を行うことは、無謀で暴挙とも言える危険な行為なのです。
今回は、他医院の治療で残留した破折ファイルを、当院がマイクロスコープを用いて除去した例をお見せします。
■ 破折ファイル除去
<前歯>
¥55,000(税込)
<小臼歯>
¥77,000(税込)
<大臼歯>
¥110,000(税込)