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確からしさと顕微鏡歯科治療

2025年01月14日 [治療について]

こんにちは。
小林歯科医院ブログに辿り着いたみなさんは、こだわりの治療に興味津々のモチベーション高い皆さんと推察しています。

某テレビ番組の医療ドラマで、「私、失敗しないので。」というのは、お聞きになったことがあると思います。
ご存知だとは思いますが、医療に100%は絶対ありません
「ずっと大丈夫(ずっと健康)」や「もうならない(再発しない)」もありません


絶対や100%が存在しないということは、通り一遍の治療方法を施してもうまくいかないことが多いということです。
それは、患者さん一人ひとりの症例や症状、原因が異なるためです。

だからこそ僕たちは、医学の論文や研究の成果をもとに、できるだけ患者さんに確かな治療を提供すべきだと考えています。医学の論文や研究は、必ずと言っていいほど数値や疫学的データで裏付けられています。
しかしながら、その研究結果でさえも、100%の確実性を示すものは、ほとんどありません。

僕たち医療人は、確からしさの中で日々治療を行っています。

その中で、肉眼による治療やちょっとした拡大鏡での治療に比べ、歯科用顕微鏡での治療は、より確実に視野を捉え、治療の確からしさを高めることができるのは、想像に難くないことだと思います。
治療を施す側としても、術者として、そのように感じています。
その上で思うことは、強拡大視野下で見ることができるからこそ、より精密な操作が求められ、さらに精密な器具が必要とされるのです。

そして、一番大切なことは、強拡大にされた視野の中で、何を見るかであり、その見えた情報をどのように治療していくかです。
例えば、新聞の文字も、小さいから拡大してはっきりと読みたい、それも拡大する目的の一つでしょう。
歯科治療においても同様で、小さいから拡大してはっきりと見るために顕微鏡を使用することもあるかもしれません。ですが、質の高い治療と考えたときに、それではただただ大きくしただけで。。。器具もない材料もない。。。じゃ、そもそも拡大する意味がないですよね。

拡大された視野の中で、原因や現象が見つけられれば、より一層病気の病態の判断の確からしさも向上し、より一層治療の確からしさも向上することでしょう。
しかし、視野が広がることで得られる情報量も増え、それに伴い治療には時間がかかり、使用する器具もさらに精密なものが求められます。

そのため、当院では、より確からしい治療をお勧めしています。
歯の大きさは1cm程度、その中の神経は1mm程度です。そのような大きさの治療を、肉眼でおこなうのは、至難の業ですよね。

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